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証明できないと論文は報告している。
さらに遺体に見つかったウジ虫とサナギの状態は、約18日前に死亡したことを示しており、遺体発見の16日前に目撃された証言も裏付けられた。
論文を執筆したビリアナ・ミレヴァ准教授(Biliana Mileva、医学博士・法医学)らは報告書で、成人の遺体が自然にミイラ化するには「通常、6~12か月かかる」こと、そしてこのような急速な変化は「極度の暑さの中でしか起こらない」と強調した。男性の遺体発見までの期間、ソフィアの気温は摂氏16度から33度の範囲でミイラ化には十分な暑さではなかったが、発見現場が線路脇だったことから、列車の通過で強い風に晒されて体の乾燥と体液の蒸発を引き起こした可能性があると推測した。
急速なミイラ化を報告した文献は数例しかなく、とても稀な出来事である。腐っているはずの遺体が、なぜあれほど乾燥して革のようになってしまったのかを説明するのは少々難しく、謎だと、研究者らは首をかしげる。
SNSユーザーは、今回のニュースに以下のようなコメントをしている。
「度数の高い酒は、細胞組織の脱水と防腐に効果的だからね」
「アルコール依存症なんだ。おそらく酔っぱらっていたのだろう」
「エイリアンの仕業だろう」
「タイムトラベルをしたのは、一目瞭然だ」
「『X-ファイル』のエピソードを思い出させる」
テックインサイト編集部ではビリアナ・ミレヴァ准教授に、遺体がミイラ化を早める具体的な環境条件や、今回のミイラ化した男性の遺体には他にどのような原因が考えられるのかについて話をうかがうべく取材を申し入れている。
ちなみに九州大学の論文によると、湿度の高い日本では成人の遺体が自然にミイラ化されるのは最短でも2、3か月は必要だが、1983年にプレハブ小屋で発見されたミイラ化した成人男性の遺体は、失踪後わずか25日以内にミイラになっていたことが判明したという。この時は、雨が降らずに30度を超える気温が1週間続いていたことと、虫が湧くことが最小限に抑えられたからではないかと推測された。
画像は『UNILAD 2023年9月24日付「Man found completely mummified just 16 days after he was last seen alive leaves investigators baffled」(Credit: Google Maps)(Credit: Cureus)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)