南米コロンビア、アマゾンの密林地帯で40日間生存し、奇跡の生還を果たした4人の子供たち。今月9日に発見されるまでの行動が次々と明らかになる中、一緒に小型機に乗っていた母親が4日間生きていたこと、4人は救助隊が近くまで迫っていることを知りながら、怯えて身を隠していたことなどが伝えられた。英紙『The Guardian』などが報じた。
コロンビアの密林地帯で先月1日、7人が乗った小型機が墜落した事故で、4児の母マグダレーナ・ムクトゥイさん(Magdalena Mucutuy、33)が重傷を負いながらも約4日間、生存していたことが明らかになった。
救出された4人うちの2人の子の父マヌエル・ラノクエさん(Manuel Ranoque)によると、マグダレーナさんは墜落後の4日間は生きていて、亡くなる前に子供たちにこう伝えたという。
「もう(ここを離れて)行きなさい。そしてあなたたちの父を見つけるの。私があなたたちを愛したように、彼もあなたたちを愛してくれるでしょうから。」
なおマヌエルさんは、左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)の残党から脅迫を受けており、事故当時、家族とは一緒に住んでいなかった。そして先月1日、マグダレーナさんが子供たちを連れて、マヌエルさんに会いに行く途中で事故が起きていた。
4人の救助活動を統括した軍のペドロ・サンチェス氏(Pedro Sánchez)によると、4人の子供たちが発見されたのは墜落現場から約5キロ離れた場所で、救助隊はそこから20~50メートル以内の区域を2度ほど捜索していたものの4人を見つけることができなかったという。
子供たちの大叔父フィデンシオ・ヴァレンシアさん(Fidenxio Valencia)は、4人が40日間も見つからなかった理由について、