地面に容赦なく叩きつける。こうすることで獲物の体の表面が裂かれて柔らかくなり、骨が砕かれ飲み込みやすくなるそうで、ワニがくわえたヘビの体は丸みを失い、平らに潰れてしまっている。
カティーナさんはワニから約3メートル(10フィート)という近距離から撮影しており、「ワニはヘビのことで手一杯で、私のことを襲うことはないと思ったの。だから恐怖は感じなかった。こんな機会は滅多に見られるものではないから、2時間ほど観察したわ!」と当時のことを振り返る。
なおこの動画には、「これはすごい!」「オーマイガー」「こんなに近くで撮影するなんて肝が据わっている」「クレイジーな光景だ」「かなり大きなヘビだったはず」「これはやるかやられるかという局面で、ワニが勝ったケース。ビルマニシキヘビを減らす意味でも、ワニに頑張ってもらいたいね」といったコメントが寄せられた。
ちなみに米テレビネットワーク『ナショナルジオグラフィック』によると、ビルマニシキヘビは体長4.8~7メートル(16~23フィート)、体重は最大90キロ(200ポンド)に達し、小型の哺乳類や鳥類を食べる肉食だという。本来は東南アジアのジャングルや湿地帯に生息していたが、ペットとして持ち込まれるなどして同湿地帯で繁殖、生態系を脅かす存在として大きな問題になっている。
今回はワニに軍配が上がったが、ワニがビルマニシキヘビに捕食される逆のケースも珍しくなく、フロリダ州の研究者は昨年11月、ビルマニシキヘビの胃の中から体長1.5メートルのワニを完全な形で引き出す動画をSNSに投稿、注目を集めていた。
画像は『FOX 13 Tampa Bay 2023年4月3日付「VIDEO: Alligator body slams, eats massive python in Florida Everglades」(Photo via Katina Boychew)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)