その確率は100万頭に1頭というレアケースだった。
自然界で白い被毛を持つクマが生息しているのは、アメリカクロクマの亜種であるカーモードベアが生息するカナダ西部ブリティッシュコロンビア州のグリベル島とプリンセス・ロイヤル島がほとんだ。神聖なその姿から現地で「スピリットベア」とも呼ばれている白いクマは、カナダ西部に10~20%ほど生息していると言われる。
おもな生息地であるカナダでもこれだけ個体数が少ないにもかかわらず、アメリカで姿を見せたカーモードベアの姿に多くの人が驚き、写真はネット上で広く拡散されている。写真を見た人からは「本当にシロクマみたい」「なんてスペシャルで美しいクマなんだ」「素敵な写真だ。成長して大きくなった姿を見られるといいな」など驚きの声が相次いだ。
今回姿を見せた白いクマは遺伝子検査などを行っていないため、カナダのカーモードベアと遺伝的な繋がりがあるかどうかは明らかになっていない。州天然資源局ではクマやピューマなどの大型肉食動物の目撃情報があった際に調査を行うが、珍しい色の被毛を持つクマを探し出して確認するようなことは行わないという。
コディさんは「色違いのクマ(ブラウンやブロンド)については遺伝が関係していると推測していますが、白いクマに関してはカナダ以外ではあまり見かけないので遺伝が関係しているのかどうか明言はできません」と見解を述べた。
なお過去には、南大西洋の島にいた約12万羽のペンギンの中に1羽だけ黄色いペンギンが見つかり注目を集めていた。
画像は『Yooper Outdoors #906 2022年9月6日付Facebook「Happy Bear Eve!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)