2016年にブラジル在住のボディビルダーの男性が「アーノルド・シュワルツェネッガーのようになりたい」とシンソール(synthol)という合成油脂を体内に注入し、大きく盛り上がった筋肉を作り上げていたことが話題となった。その後、男性はシンソールの注入には危険が伴うと医師から忠告されていたが、そのまま使用し続けていたという。そして男性は今年の55歳の誕生日に、その生涯を閉じてしまった。『New York Post』『The Sun』などが伝えている。
ブラジルのサンパウロで「ブラジルのハルク」と呼ばれていたボディビルダーで、普段は建設現場で働くヴァウジール・セガートさん(Valdir Segato、55)が先月26日に自宅で気分が悪くなった後、搬送先の病院で死亡した。亡くなったヴァウジールさんは生前、驚くほど隆々とした筋肉を持っていたことで2016年に英メディア『Daily Mail Online』のインタビューに応じたことで名前が知られるようになった。
ただヴァウジールさんの筋肉は、日々のトレーニングだけでなくシンソールを体に注入したことによるものだった。シンソールは筋肉や乳房などを膨張させることから美容整形オイルとして知られるが、感染症や脳卒中、神経損傷などの副作用も報告されている。
ヴァウジールさんは当時、「ハルクやシュワルツェネッガー、ヒーマン(米アニメの主人公)みたいと言われるけど、それがとても嬉しいんだ。上腕二頭筋は倍ほどになったけど、まだまだ大きくしたいね」と語っており、リスクがあると知りながらも自分でシンソールを体に注入し続けていたという。
そんなヴァウジールさんは一時期、二の腕が58.4センチ、胸囲が119.4センチという驚異的な筋肉を持ち合わせていた。しかし彼は、