「まだです。少しなら歩けます」と謙虚な姿勢を見せたという。これを聞きスタッフは「問題ないですよ」と話し、慣れた手つきで車イスを用意してウルフさんを車イス専用レーンに案内した。
スタッフの先導のもとウルフさんは友人に車イスを押してもらいながら進み、通常のレーンにできた大行列を横目にしながらあっという間にセキュリティ検査を終えた。当時の様子をウルフさんは動画に収めており、友人と共に悪びれる様子もなく笑顔を見せている。しかも搭乗時刻までお酒を飲んでゆったりと過ごすウルフさんの姿が映っていた。また搭乗時刻になり搭乗ゲートから飛行機に向かう通路では、友人ではなくスタッフがウルフさんの車イスを押していた。
さらにウルフさんたちは、予定されていたものとは別の座席を用意されたという。ウルフさんの状態を見た客室乗務員が気を利かせ、ウルフさんと友人のために6席から成る列全体を用意してくれたのだ。この客室乗務員はウルフさんたちが搭乗した行きの飛行機にも乗っており、ウルフさんたちのことを覚えていて親切にしてくれたという。
動画の最後には靴下と靴を履き、車イスでスピンをして遊ぶウルフさんが映っていた。そして車イスに乗ったまま空港の外に出ると、スッと立ち上がりウルフさんは自分の足で歩いて帰路についた。
この動画がウルフさんのTikTokアカウントに投稿されると、今月2日の時点で再生回数が170万回超を記録した。コメント欄には「実際にサポートを必要としている人に対して失礼過ぎる」「こういう人がいるから本当に必要としているが待たされることになるんだ」「車イス優先サービスもお金を取るようになるかもね」「因果応報でいつか自分に返ってくるよ」など冷ややかな声が多数届いている。
親切な空港スタッフや客室乗務員を騙すような真似をしたウルフさんだが、少しでも罪悪感を覚えていることを願いたい。
@wolfjenko Amazing what taking one sock off can achieve 😂✈️ #holiday #wheelchair #vip #foryoupage #foryou #prank #funny #fypシ ♬ original sound – WolfJenko
画像は『WolfJenko 2022年6月20日付TikTok「Amazing what taking one sock off can achieve」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)