悲痛な思いを以下のように綴った。
「かわいそうな私の息子。事態は改善していないようです。」
「みんなに寄せ書きを頼んだにもかかわらず、息子のイヤーブックには生徒2人と教師2人からのメッセージしかありませんでした。」
「だからブロディは自分自身に寄せ書きを送ったのです。私の心は引き裂かれるようでした。どうか子供たちに優しさを教えてください。」
するとこの投稿を見た保護者や学校の生徒たちから次々と惜しみない支援の声があがり、翌日の放課後には多くの上級生がブロディ君のもとを訪れた。
ブロディ君に寄せ書きを送った上級生の1人ジョアンナ・クーパーさん(Joanna Cooper、17)は、母親からメールを受け取って今回の件を知った。余白だらけの寄せ書きの写真を見たジョアンナさんは「だれも、こんな思いをするべきじゃない」「人を集めて、彼のイヤーブックに寄せ書きしに行こう」とすぐに決意したという。
また11年生(高校2年生)のシモン・ライトフットさん(Simone Lightfoot)は自らの経験を振り返り、ブロディ君のもとに向かったきっかけをこのように語っている。
「私も幼い頃、よくいじめられていたので、彼を助けたいと思いました。」
「この子が少しでも楽になるようなことができるのなら、喜んで協力します。」
こうして続々と集まる上級生たちの姿はブロディ君のクラスメートの心を動かしたようで、一度は寄せ書きを断った生徒たちも参加し、ブロディ君のイヤーブックはたくさんのメッセージとサインで埋め尽くされた。
この保護者や上級生などによる温かな対応に、カサンドラさんは以下のように明かした。
「(人々の親切な対応は)私にまだ、希望があると思わせてくれました。」
「ブロディだけでなく、人類にね。」
さらにブロディ君のもとには、マーベルコミックス原作の人気映画『アントマン(原題:Ant-Man)』の主演俳優ポール・ラッドさん(Paul Rudd)から直接テレビ電話があり、以下のような励ましの言葉も贈られたという。
「君のことを聞いたよ、この子と絶対話さなきゃって思ったんだ。どうやら僕みたいな子のようだからね。」
また、孤独を感じ社会不安を抱える10代の若者の姿を描いたブロードウェイ・ミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン(原題:Dear Evan Hansen)』のキャストたちからは公演の無料チケットとともに、次のような激励動画も届いたそうだ。
「私たちが寄せ書きするから、ぜひ公演にイヤーブックを持ってきてね。」
「あなたは1人じゃないわ。」
A twelve year old boy was being bullied in school and no one would sign his yearbook.
When he found out, guess who video called him?
Paul Rudd.
Yes, Ant-Man himself.
It's the most wholesome thing you'll see this week. pic.twitter.com/t13ak6nQxu
— Goodable (@Goodable) June 4, 2022
画像は『The Washington Post 2022年6月2日付「Classmates wouldn’t sign his yearbook. So older students stepped in.」(Courtesy of Simone Lightfoot)(Courtesy of Cassandra Ridder)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)