彼女は必死に振りほどこうとした。しかしその衝撃でメインパラシュートが展開してダウンプレーン現象を引き起こしてしまった。ダウンプレーン現象とはメインパラシュートが下向きに滑空し、地上へ向かって急降下することをいう。
ジョーダンさんは、そのまま時速125マイル(約200キロ)ものスピードで地面に叩きつけられた。その後すぐにサンタナ・ノーフォーク総合病院へ搬送されたという。ジョーダンさんは当時をこのように語っている。
「全てがあっという間に起こったのです。私は頭がグルグル回っているようで何が起きたのか分からず、ただ『どうしたらいいのか』とだけ思い巡らせていました。」
「最初は左足から地面に激突し、その後に跳ね返ってお尻をついてうつ伏せに倒れていました。それで腰から足の下まで焼けるようなひどい痛みがあり、背骨を骨折してしまったんだと思ったのです。」
病院では骨折した背骨、脚、足首などの骨の治療に加え、脊椎固定術を受けることとなった。ジョーダンさんは背骨を骨折した際に椎骨の一部が脊柱管に入り込んでしまったそうだが、幸いにもリハビリを続けたところ身体全体のほとんどの感覚を取り戻すことができたという。
そして事故から約5か月が経った現在、ジョーダンさんは自分の足で歩行できるまでに回復した。彼女は「生きていることに感謝です。脚を上げたり前後に動かせなくなっても『また歩ける』という希望はあったんです。『またやりたいことは何だってできる』という希望を持っていました」と明かしている。
そんなジョーダンさんは、事故の3日後に予定していたエベレストベースキャンプ登山の計画を今年11月には実行したいそうで、スカイダイビングにおいても再びチャレンジする予定でいるとのことだ。
画像は『New York Post 2022年4月11日付「Skydiver miraculously survives 125-mph fall after parachute mishap」(Instagram/Jordan Hatmaker)(Jordan Hatmaker/SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)