ピューマはボルダー市の北側に位置するラリマー郡の人が住んでいない遠隔地に運ばれて放たれた。このピューマは成体になる直前の健康的な若いオスで、体重は115~120ポンド(約52~54キロ)あったという。
ボルダー市の西側は広大な森林地帯で国立公園があり、自然豊かな場所として知られている。タイラーさんは「このような大きな肉食獣が、多くの人が住む地域にいるのは良い状況ではありません。ピューマを移動させるのは人々のためになるだけでなくピューマ自身のためにもなるので、今回は移動させるのが最善の方法でした」と明かした。
CPWには今年1月15日からボルダー市内でのピューマの目撃情報が相次いで報告されており、今回の件を除き17件も確認されている。タイラーさんは「この数週間で町ではペットが何匹もピューマに連れ去られており、おそらくこのピューマのきょうだいにあたる個体も町にいるでしょう。ボルダー市北部での目撃情報が多く、今回捕獲したピューマの可能性もあります。特にこの時期はミュールジカが標高の低い場所に移動するので、ピューマが獲物を狩るために山を下りてくる頻度も増えるのです」とピューマの行動について説明している。
なおボルダー郡の西部に隣接するグランド郡でも野生のピューマが民家の中庭に現れ、室内にいた小型犬が窓ガラス越しに吠えて立ち向かう様子を捉えた動画が話題を呼んでいた。
画像は『UPI.com 2022年2月28日付「Family dog finds mountain lion under porch in Colorado」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)