今から10年以上前に「世界一背が低い存命中の女性」としてギネス世界記録に認定されたジョティー・アムゲさん(Jyoti Amge、28)が、これまでの人生や夢を語った。ジョティーさんは小さな体と持ち前の明るさを武器に「女優になりたい」という大きな夢を実現、「将来はアカデミー賞でオスカー像を手にしたい」と目を輝かせる。『Truly』などが伝えた。
インドのマハーラーシュトラ州ナーグプルに住むジョティー・アムゲさんは2011年12月16日、18歳の誕生日に「世界一背が低い存命中の女性」としてギネス世界記録に認定された。
ジョティーさんは小人症の一つで先天性の骨系統疾患である「軟骨無形成症」をもって生まれ、ギネス世界記録に認定された記録の身長は62.8センチだった。これは生後4か月ほどの赤ちゃんとほぼ同じで、現在もこの記録を維持している。
軟骨無形成症は遺伝子の変異が原因とされ、全身的な骨に異常がみられ、腕や脚が短く低身長が特徴だ。知的障害はないものの、ジョティーさんのケースでは3~4歳頃の健康診断で身長が伸びていないことが判明し、成長は止まったままだ。また関節の痛みが酷く歩行が困難で、「小さい頃の私の生活は普通とは程遠く、よく骨にひびが入り怪我も絶えなかったの。私の骨はとても弱いのよ」と明かすと、このように続けた。
「小さい頃は背が低いことや、他の人と全く違う自分に自信が持てなかったわ。でもだんだんみんなに知られるようになり有名になると、背が低いことで自分が劣るとか、自分が他の人と違うと感じることがなくなったの。それに『他の家族と比べるとずいぶん背が低いのね』などとからかわれることもなくなったわ。そして私は『この小さな体こそ自分が自分であると認識できる“アイデンティティ”だ』と思えるようになったの。」
実はジョティーさん、世界記録に認定されると多くのメディアに取り上げられ、海外のテレビやショーにも出演するようになった。また2018年には世界一身長の高いスルタン・キョセンさんと一緒にエジプトのギザの大ピラミッド前で写真撮影を行い、今年1月にはカイロで喜びの再会を果たしている。
そしてジョティーさんの人生の中で最も大きな変化は「女優になる」という夢を叶えたことで、