ウィリアムさんはクラウドファンディングサイト「GoFundMe」にページを立ち上げて支援を募ることにした。すると3万ポンド(約460万円)以上の寄付が集まり、さらに寛大な支援者から5万ポンド(約770万円)の寄付があったおかげでポーランドでの手術が実現したという。
「私たちは昨年10月17日にポーランドに渡り、アラベラは25日に手術を受けました。そして12月16日には理学療法士の助けを借りて初めて歩くことができたんです。そして今年1月8日には歩行器を使ってひとりで歩くようになり、帰国した14日にはコツを覚えたように歩くことができるようになりました。」
そのように振り返ったウィリアムさんは、現在のアラベラちゃんの様子について次のように語った。
「今では毎日50歩から100歩のペースで歩いています。娘には大腿四頭筋がないので、膝、足首、足を挟んで使用するサポーターを装着して脚を支えています。とても体力を使うので一日のうち2時間ほどしか起きていませんが、元気にしていますよ。アラベラはこれまでどんなに辛いことがあっても笑顔を絶やさず頑張ってきました。昨年3月、アラベラの治療を受けられるよう苦闘した末に妻のキャサリン(Catherine)が自ら命を絶ちました。私は娘のためだけでなく、妻の努力を無駄にしないためにも歩けるようになってほしいと願っていました。手術は大成功で、娘が立って歩く姿を見ることができて本当に嬉しいですし、とても誇らしく思っています。私たちを助けてくれた人々に心から感謝しています。」
2月25日には再びポーランドに向かう予定だというウィリアムさん親子。アラベラちゃんは一日2時間の集中的なリハビリを6週間受けることになっているそうだ。
画像は『The Mirror 2022年1月24日付「Six-year-old girl is first child in the world to walk without quadriceps muscles in legs」(Image: SWNS)(Image: Stuart Vance/ReachPlc)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)