隙あらば襲おうと2匹の様子を見守り始めた。
そしてしばらくすると、ハイエナは業を煮やしたのか、今度はパイソンが巻き付いたままのインパラの赤ちゃんの腹部に噛みついた。赤ちゃんはまだ生きており、足をバタバタと動かしている。
マイクさんによると、パイソンは巻き付いたまま離れず、ハイエナはそのまま10~15メートルほど移動したものの、インパラの赤ちゃんから口を放してしまったという。
ただハイエナは執拗に嫌がらせを繰り返していたそうで、パイソンは最後にシューと音を立てると動かなくなったインパラを残して去っていった。
マイクさんは「母インパラが悲痛な表情で見つめる中、ハイエナは赤ちゃんを数分で貪り食ってしまった。私たちみんなが心を取り乱され、ショック状態だったよ」と明かし、「机上では学べない自然の残酷さというものを痛感したね」としみじみと語った。
ちなみにマイクさんは、南アフリカのケープタウンに拠点を置くサファリ専門会社「Escape Safari Co.」の創業者で、「私たちがいようがいまいが、あのイベントは起きたこと。見ているのは苦痛かもしれないが、人が自然に干渉しないことは大切なことさ」と語り、「あれは私のアフリカでの12年のガイド歴の中でも初めて見る、非常に珍しい光景だった」と明かした。
画像は『Latest Sightings 2022年1月4日公開 YouTube「IMPALA BABY TRIES ESCAPING PYTHON & HYENA」』のサムネイル、『Latest Sightings 2022年1月4日付「Impala Baby Tries Escaping Python & Hyena」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)