医師ですらゾーイさんの目を開けるのに苦労するほどパンパンに腫れてしまっていた。
眼球に問題があるのではと考えていた担当医は専用機器で目をこじ開け、傷を確認するための黄色い染色液を点眼した。するとゾーイさんの眼球は傷だらけで、ボロボロになっていることが判明した。
まつ毛エクステンションは本来、皮膚から1~1.5ミリほど離れた部分の自まつ毛に装着していく。しかしゾーイさんは目の粘膜に近い場所に直接付けられてしまったため、眼球にいくつもの傷がついてしまったのだ。
ゾーイさんの苦しみはこれだけではなく、病院から帰ってきた後も続いた。
「点眼した黄色いものを全て吐いてしまったんです。何が起きているのか分からなかったけれど、鼻と口から黄色いものが出てきました。目が見えなくなって死んでしまうのかと思い、本当に恐ろしかったです。」
散々な目に遭ったゾーイさんは医師から「そのまつ毛エクステンションを外してきなさい」と指示を受け、再び施術を受けた店を訪ねた。ところが同店は「忙しくてすぐに対応できない」と言うだけで、謝罪や返金もなかったという。
その後、ゾーイさんの視力は回復したものの、太陽の光に敏感になり外出時にはサングラスが欠かせない生活になってしまった。
「これまでまつ毛エクステンションを頻繁に装着していましたが、今は怖すぎて付けていません」と明かすゾーイさんは、まつ毛エクステンションを受けようと考えている人々にその危険性を訴え、信頼できる店や施術者を選ぶように注意を呼びかけている。
まつ毛エクステンション以外にも、今回のようにずさんな美容施術の被害は過去にも発生している。同じイギリスで切らないフェイスリフトを受けた女性が、施術ミスにより激痛で食事もできない状態になってしまったというニュースも注目を集めていた。
画像は『Tyla 2021年11月22日付「Woman Blinded After Making Simple False Eyelash Mistake」(Credit: Triangle News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)