食器洗い用のスポンジを両脇に抱えてご機嫌な様子で歩くマディソンちゃんの姿が映る。すぐ後ろにはザックさんが立っており、優しい眼差しでそれを見守る。
しばらくしてマディソンちゃんは立ち止まると持っていたスポンジをその場に置き、指で頬をなぞるようにしてASLの“泣く”という表現をした。そして動画には映っていないが、遠くで泣いている赤ちゃんを指差したという。
耳の聞こえないザックさんは、遠くで赤ちゃんが泣いていても気づくことができない。恐らくマディソンちゃんはこのことを理解しており、分からないザックさんのためにASLを使って状況を説明しようとしたのだ。
マディソンちゃんが生まれてからASLを使って話しかけてきたザックさんは、自分のためにマディソンちゃんがASLを使って懸命に伝えようとしてくれたことに感激し、SNSに動画を投稿した。
すると幼いながらもASLを操るマディソンちゃんの姿に多くの人が驚いており、今月15日の時点でTikTokでは500万件以上の「いいね」が寄せられている。
コメント欄には「ASLを理解しているだけでなく、父親は耳が聞こえないことをすでに分かっているなんてすごいよ」「すでに2つの言語を操っているなんて、本当に賢い子だ」「伝えるためにスポンジを置いた姿がとても可愛い」「周囲の状況をお父さんとシェアしたかったんだね」など驚きや感動のコメントが届いた。
マディソンちゃんが生まれてから、積極的にASLを教えているというザックさんは「マディソンが人生の中でやりたいことに成功してほしいと願っています。そしてマディソンの成長をサポートするためのあらゆるツールを与え、世界中を旅して多様な人々と触れ合うことができるようにしたいと思っています。様々なタイプの人と繋がり、自分自身を受け入れられるようになってほしいですね」とマディソンちゃんへの思いを明かした。
画像は『Our Signed World 2021年11月11日付TikTok「This was a WOW moment」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)