車からライフバック(LifeVac)という窒息時の緊急キットを取り出して戻ってくると、机の上に横たえたガブリエル君の口にキットのマスクを当てている。ライフバックは携帯用の気道クリアランス装置で、気道に詰まった物を吸引して一気に取り出すものだ。
メイジャーさんは「数回吸引すると、最後の吸引の後に赤ちゃんの目がパッチリ開いて、息をしようと喘ぎ出したんだ。今でもあの時の感覚を覚えているよ」と震えながら当時を振り返り、このように明かした。
「ライフバックは娘がまだ小さかった4、5年前に買って、車の中に入れたままだったんだ。数年間同じ場所に置きっぱなしで今まで一度も使ったことがなかったけど、ジェーンさんの悲鳴を聞いて『これはまずい』と思ってね。助かって本当に良かったよ。」
不動産の仕事をするメイジャーさんはこの日、妻と子供2人を連れて食事に来ており、救急車が到着したのはガブリエル君が息をし始めて5分後だったそうだ。ガブリエル君は大事を取ってその日は病院で監視下に置かれたものの、元気に退院している。
ジョンさんは「メイジャーさんがいなかったら、ガブリエルの命はなかっただろうね。彼があの場所にいてくれたことが奇跡だよ。それに私の2人の娘に寄り添っていてくれた人、妻の背中をさすって慰めてくれていた人、ガブリエルを救うために最善を尽くしてくれた人…。私たちを助けるために多くの人が手を差し伸べてくれたことにも心から感謝しているよ」と涙ながらに述べている。
ちなみにジョンさんはその後、ライフバックをいつくか購入したそうで、レストラン「エッグズ・アップ・グリル」でも常備するようになったとのこと。このニュースには「我が子があんな状態になったら…と考えると本当に怖いわ」「『オーマイガー! マイベイビー!』という母の叫びが心に刺さる。泣けてきた」「CPRもハイムリック法も大切だけど、ライフバックも学校やレストランにあるといい」「助かって良かった!」「エンジェルがいてくれたんだね」といったコメントがあがっている。
画像は『Inside Edition 2021年11月10日公開 YouTube「Choking Baby Saved by Stranger’s Lifevac Device」』のサムネイル、『ABC Columbia 2021年9月20日付「10-month-old saved from choking inside Irmo restaurant」』『LifeVac 2021年9月28日付「10-Month-Old Saved from Choking at Irmo SC Restaurant – #177」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)