このように続けた。
「綿あめのような色を持つハディは、真珠のような光沢を放ちまるでオパールのようでもある。こんな個体が生まれたのは遺伝子の突然変異の結果だよ。ビルはこれまでにも白い個体とオレンジの個体を発見しているけど、コットンキャンディ・ロブスターは初めてだそうだ。」
「ハディのような色の個体は自然界では目立ちすぎてしまってね。捕食者に見つかるリスクが高いから生き延びることは難しいんだ。もし受け入れてくれる水族館があれば喜んで寄贈するね。」
一方のビルさんだが、ハディを捕獲した翌日にこう語っていた。
「ハディを発見することができて、ものすごく興奮している。なんていったって1億匹に1匹だからね。ハディは売ることも調理することもしないつもりさ。美しいロブスターだからなんとか保存したいね!」
そして呼びかけに応えたのが、ニューハンプシャー州ライの「シーコースト・サイエンス・センター(Seacoast Science Center)」で、ハディは規定に従って検査等を受けた後、展示されることが決まったという。
ちなみにビルさんが見つけたことがあるというオレンジ色のロブスターは3千万匹に1匹と言われ、今年5月にイギリスで2匹揃って保護されていた。また2019年には、米メイン州の海岸沖で5千万匹に1匹という左右の色が違うロブスターが捕獲され話題となった。
画像は『Boston.com 2021年11月9日付「Rare ‘cotton candy’ Lobster found in Maine」(Get Maine Lobster)』『KRON4 2021年11月10日付「Ultra-rare cotton candy lobster caught in Maine: ‘1 in 100 million’ odds」(Images courtesy of Mark Murrell from Get Maine Lobster)』『Seacoast Science Center 2021年11月10日付Facebook「A rare blue lobster will be on its way to SSC soon.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)