進むのを手伝うようにアナリアさんの乗るパドルボードを後ろから優しく押したのだ。
アナリアさんに危険を及ぼすような素振りは全く見せず、無邪気に遊ぶように優しく押している。その後も離れる様子はなく、パドルボードの真下をクジラが悠々と泳ぐ場面で映像は終わっている。
地元の水上スポーツのツアーオペレーターであるオスカー・コメスさん(Oscar Comes)は「珍しい瞬間ではありましたが、カヤックやスタンドアップパドルボードなどで動物たちを探しに行くことは、本来は禁止されている行為です」と話す。
同市の観光長官マルコス・グロッソさん(Marcos Grosso)によると、今年は既に1600頭のミナミセミクジラが海岸付近までやって来たことが確認されている。クジラたちの自然の行動を守るためにも、人間の方から近づかないようにルールが徹底されているようだ。
しかし今回の場合、アナリアさんたちから近づくことはせず、クジラの方からやって来たため、幸運にもクジラと一緒に泳ぐという貴重な体験をすることができたのだ。
アナリアさんは「本当に素晴らしい瞬間でした。恐怖は全く感じませんでしたよ。クジラたちは好奇心旺盛な子どものように遊びに来たのだと思います。1頭のクジラが近づいてきたのですぐにパドルを海から引きあげると、クジラが私のボードに触ったんです。それから携帯を取り出して、急いで水面下のクジラの様子を撮影しました。そのときにドローンが頭上に飛んでいることにも気がつきました」と当時を振り返った。
マキシさんが撮影した映像には「穏やかな海だし、素晴らしい光景だよ」「美しく穏やかな巨大生物だ」「素晴らしい体験だね。羨ましいよ」など驚きや羨望のコメントが届いている。
なお映像には1頭のクジラしか映っていないが、実際は2頭のクジラが近くまで寄ってきていた。アナリアさんはクジラの邪魔をしないように、その後すぐに岸へ引き返したそうだ。
Creo que hoy hice el mejor video con drone de ballenas de mi vida. pic.twitter.com/hBUiTWWDL6
— maxi jonas (@maxijonas) September 1, 2021
画像は『maxi jonas 2021年9月1日付Twitter「Creo que hoy hice el mejor video con drone de ballenas de mi vida.」』『ABC Chicago 2021年9月3日付「Curious whale pushes paddleboard, plays with human on it: video」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)