アントニオさんは「これは小さいよ。子ども用のサイズでしょ」と主張したという。
「ここのステーキについてはよく知っていますが、重さを量ろうと思ったことは一度もないですよ。6オンスのステーキなら、たとえ調理されても6オンスのままだと思っていました。」
そのように明かすアントニオさんだが、実際には生肉の重量を基準とした場合、加熱調理後の重量は70~80%ほどに減少するのが一般的だ。このニュースを見た人からは「メニューに載っているのは、加熱前の重量だよ」「調理すると肉は縮むことを知っているかい?」とたしなめるようなコメントが相次いでいる。
しかし今回の場合、調理前で170グラムの肉を加熱すると119~136グラムほどになる計算だが、アントニオさんが計測したステーキは102グラムとあまりに少ない。また、店員も“113~141グラムあるはず”と発言していることからも、何らかの不手際の末に小さすぎるステーキがアントニオさんのもとへ運ばれてしまったようだ。
アントニオさんが今回の出来事をSNSで報告すると、“店が肉を減らして提供していた”という事実よりも、“店員の目の前でステーキを計量した”ことや“自前の秤を持ち歩いていた”という事実に注目が集まり、「私もこれから秤を持ち歩こうかな」「新手のカレン(悪質クレーマーに対する俗称)だね」「なんで秤を持っていたんだ?」「秤を持ち歩いている人って、ドラッグの密売人なのでは…?」など多数のコメントが寄せられ大きな話題を呼んだ。
自身の行動に大きな反響を得たアントニオさんは「コメント欄で『ドラッグの量を計測するための秤だ』と言う人がいたのは面白かったです。実際には違いますけどね」と多くの人が疑った事実を否定したが、何のために秤を持っていたのかは明かしていない。
ちなみにアントニオさんがステーキを計量した後、店員は新しく適量のステーキを用意し、割引価格で提供してくれたそうだ。
画像は『LADbible 2021年7月30日付「Customer Gets Out Own Scales To Weigh ‘Really Small’ 6oz Steak At Restaurant」(Credit: Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)