徐々に体力をつけていった。ジョージはベラさんとともに学校へ通い、教室移動を誘導し、ベラさんが勉強している間は大人しく眠っていた。そしてベラさんは、ジョージと過ごすようになって6か月後には自分の足で体を支えられるほど強くなった。ついには人の手をほとんど借りることなく階段を上り下りすることができるようになり、自転車に乗ることや泳ぐこともできるようになった。今では自動車を運転することもできるという。ベラさんの成長ぶりには、担当医も驚きを隠せなかったそうだ。
「ジョージが私に歩くことを教えてくれたの。私は決して歩くことを諦めなかったし、ジョージもそれを分かっていたわ。」
そのようにベラさんは話しており、ベラさんの母親も「ベラが一人で歩くことができる日が来るなんて、夢にも思わなかった。ベラはもともと内気であったわけではないけど、ジョージのおかげで自分に自信が持てるようになったの。ジョージはベラが何をしてほしいか、本当によく理解しているわ」と語っている。
ベラさんの闘病生活は容易なものではなかった。毎週、酵素補填のために病院に通い、何十回もの手術を受けなければならなかった。そんな苦しい状況でも、ジョージの存在がベラさんを前向きにしてくれたという。今ではベラさんにとってジョージはかけがえのない存在である。
「私はジョージのすべてを愛しているわ。悲しいことがあった時もいつでもそばにいてくれるの。」
ジョージはこの功績が認められ、2015年に飼い主や地域に多大なる貢献をした犬に贈られる「American Kennel Club’s Award」を受賞した。
ジョージとベラさんのFacebookは現在、2万8千人にフォローされている。また彼女たちの動画は何百万回もシェアされており、日々たくさんの人々がベラさんに応援のメッセージを送っている。
画像は『Bella and George 2015年12月11日付Facebook、2016年3月25日付Facebook、2021年1月7日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 May)