ローマンはマクシム君を抱えたまま14階のベランダの柵の上に立っていた。さらに柵を乗り越えて、わずかな幅しかない外壁の突起に足を乗せた。
その高さは地上150フィート(約45メートル)と報道されており、遥か下にある地面を見たマクシム君は「怖いよ。離して」としきりにローマンに訴えていたという。
現場は緊迫した状況が続き、警察官や妻オリガさんの他にも心理学者が駆けつけて、ローマンに説得を続けた。しかし約2時間半が経っても膠着状態が続いたため、ロシア軍の国家警備特殊部隊(SOBR)がマンションに突入し、マクシム君を無事に救出することができた。
SOBRは同時にローマンに手錠をかけたと伝えられており、ローマンが護送車に押し込まれるところを現場にいた人が目撃していた。現在のローマンは「未成年者を殺害する準備をしていた」として身柄を拘束されており、有罪となれば10年以下の懲役が科せられるという。
さらにローマンはオリガさんに報復するため、19歳の義理の息子を6時間にわたって縛りつけたこともあったそうで、こちらに関しても罪に問われている。
異常なまでの行動を見せたローマンだが、これらの行動は妻のオリガさんを「愛するがゆえのものだった」と話しており、「妻にもっと自分のことを気にかけてもらいたかった」とも供述しているそうだ。
画像は『USA News Lab 2021年7月13日付「Russian father holds three-year-old son on window ledge for hours and threatens to drop him 150ft」(east2west news)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)