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東京オリンピック体操女子団体決勝を途中棄権したアメリカ代表のシモーネ・バイルズ選手(24)が、自身のSNSで今の心境を明かした。SNSでは彼女を応援する声が高まる一方で非難のコメントも相次いでいたが、シモーネ選手は「私は放棄していない」と断言し、今もひねり技に苦労していると告白した。
シモーネ・バイルズ選手が29日に自身のInstagramを更新し、「皆様から頂いた愛とサポートにより、自分の業績と体操を超えた存在であるということに気付かされました。こんなこと、今までは本当に信じられなかった」と綴った。
シモーネ選手は27日に東京オリンピック体操女子団体決勝を途中棄権し、翌日には29日の個人総合決勝も欠場すると発表。その理由を「メンタルヘルスを優先したい」と述べていた。
彼女の決断に対し多くの著名人や体操選手らがSNSでサポートの意を示したが、一方で競技を放棄したと批判する人も少なからずいた。
これに対しシモーネ選手は30日、自身のInstagramストーリーで東京での練習風景を撮影した動画を公開、「私が放棄したと思っている人達へ。私は放棄なんてしていない」と反論した。動画はシモーネ選手が段違い平行棒の練習でミスをしている場面だ。
「ここで見てわかるように、私は心と体が一致していないのです。皆さんはこのことが競技場の硬い床の上でどれほど危険であるか、分かっていない。体の健康は心の健康なのです。」
「悪い演技をしてやめたわけではない。これまでのキャリアの中でも悪い演技を経験して競技を終えたこともある。今回私は単純に自分自身を見失ってしまったため、チームのメダルだけでなく安全面でもリスクがあったから。」
同日シモーネ選手は、