ペッパーの足元にいたヒナを手で優しく包み込むと外に連れ出した。そして親鳥が見つけてくれることを願い、少し離れた場所からしばらく様子をみたという。
エリシャさんは当時のことをこのように振り返る。
「ヒナは鳴いていましたが、その場でじっとしているだけで動こうせず、親鳥が戻ってくる気配もありませんでした。それでヒナを地元の獣医のもとに連れて行ったのです。」
「獣医には『ペッパーが保護しなければ、ヒナは死んでいたでしょうね。ペッパーは小さなスターですよ』と言われました。ヒナは喉が渇いていたようですが異常はなく、診察中はとても静かにしていました。そんな姿を見て獣医は『こんなに落ち着いているヒナは見たことがない。ペッパーに守られていたからかな』と驚いていました。」
こうして命が救われたヒナは英国動物虐待防止協会が引き取り、しばらくの間は鳥獣保護区(サンクチュアリ)にてスタッフが面倒を見るそうだ。
エリシャさんは「スタッフォードシャー・ブル・テリアはよくない評判もありますが、ペッパーは外見に似合わず人懐っこいし、穏やかでとても優しいのですよ」と愛犬を称え、ペッパーと2匹の猫たち、そしてエリシャさんとの微笑ましい関係についてもこう明かした。
「実は猫たちが出産後、ペッパーは仰向けのまま子猫たちをお腹の上に這わせていたのです。まるで母親がお乳をあげているかのようにね。」
「一方で大きな赤ちゃんのようなところがあって、私のベッドのブランケットの下に潜り込むと頭を枕の上に載せてきます。そうやって近づくと、私をギュッと抱きしめてくれるのですよ。」
ちなみにオーストラリアでも昨年、飼い犬とカササギの間に親子のような強い絆が生まれ、犬は母乳まで出るようになったという。
画像は『Elisha Jamieson 2021年6月24日付Facebook「Update: We took the bird to the vets」』『Metro 2021年6月29日付「‘Big softie’ Staffy rescues sparrow chick who fell from nest from owner’s cats」(Picture: Hook News / Elisha Jamieson)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)