父親のこの行動を聞いたアベリーさんはのちにこう語っている。
「母にだけでなく、私たち姉妹にも恥をかかせようとしたんですよ。こうしたことを考えなかった父の行動は、本当に腹立たしいです。」
さらに「こうした行為は子どもを大きく傷つけます。親の行動は常に子どもに何かしらの影響を与えるんですよ」と精神的虐待にあたる可能性もあると怒りをあらわにした。
アベリーさんの母親は、仕方なく雪かき用のシャベルで山積みになったコインを片付けたという。硬貨は合計8万枚、金額にして800ドル(約8万8千円)に上った。
ようやく片付け終えたアベリーさんと母親は、この最悪な状況を何かポジティブなものに変えたいと考えた。
「このお金を寄付してサポートを必要とする子どもたちや母親のもとへ届けることで、この状況をポジティブに考えられると思ったんです。どんな状況からも学べることはあります。」
そしてアベリーさんは、家庭内暴力などの被害を受けた人をサポートする団体「セーフ・ハーバー(Safe Harbor)」に全額寄付したのだ。
アベリーさんたちの行動が報道されると、「本当に大人な対応だよ」「話し方もしっかりしているし、父親とは似ても似つかないね」「こんな父親の行動に付き合わなきゃいけないなんて、子どもたちが可哀そうだ」「こんなひどいことをする父親と離れて暮らすことができて良かったよ」と父親の行動を批判し、アベリーさんの選択に称賛の声が集まっている。
ちなみにアベリーさんはここ数年間は父親と会話をしていなかったそうで、今回の件で「母親のことを見下すような人間と関わりを持つことに興味はありません」と断言した。
画像は『WTVR.com 2021年6月12日付「Dad dumps 80,000 pennies on mom’s lawn as final child support payment. His daughter responds with kindness.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)