何気なくTwitterをチェックしたナディアさんは、自分のツイートに次のようなコメントが寄せられていることに気付き、心が震えた。
「私の母も、私があなたの息子と同じくらいの年齢の時に、私にがんであることを告げてくれたの。母が正直に伝えてくれたこと、そして勇敢に闘ったことは、私だけでなく周りの人々にも強烈なインパクトを残したわ。」
「父は子供の頃に母をがんで亡くしたの。でも誰一人として父にそのことを言わなかった。母が亡くなるまでね。あなたが息子に真実を伝えることは美しいことだと思う。私は父に『愛とは真実を伝えること』と教えられて育ったから。あなたの息子はきっと大丈夫よ。」
「卒業式、結婚式、就職した日、失恋した日、そんな特別な日に向けて動画を作ったらどうかしら? そうすれば息子さんはあなたの愛や知恵、寄り添う心、誇りを、いつも身近に感じることができるから。」
実はナディアさん、友人の精神科医に相談して心の準備をしていたそうで、のちにTwitterで「その日の午後の息子との会話は短かった。でもとても実りあるものだった」と明かし、このように続けた。
「息子は『知らないほうが良かったよ』『僕に言わないでいて欲しかった』と言ったわ。だから私たちは『あなたは家族だから、伝えなくてはいけない。後で知って驚くのではなく、あなたには知っておいてもらいたいの。質問があったら聞いて欲しいし、このことについて話をするチャンスを与えたかった。そして家族として、私たちと一緒にいろんなことを感じて欲しいと思う』と話をしたわ…。」
「そして会話の後、私たちの心は折れ、たくさん泣いたの。でもそこから再び心が回復していった。私の息子は勇敢で、聡明。彼ならきっと大丈夫よ。」
「私はというと…。たとえどこにいようとも息子の成長を見守っているわ。」
「今日は私の人生の中で最もつらい一日だった。」
「みんな、たくさんの愛をありがとう。」
ナディアさんはその後の投稿で「遺された人生を祝福して生きていきたい」と明かしており、Twitterには今も次のようなメッセージが届いている。
「あなたに愛と希望の光を届けるよ。息子さんはきっとあなたのことを誇りに思っているわ。」
「限られた日々の中で、できるだけ多くの思い出を作ってね。」
「笑顔でいることよ!」
「この世の中はたくさんの愛と祝福で溢れてるわ。人生を生き抜いて!」
画像は『Dr. Nadia Chaudhri 2021年5月12日付Twitter「I’m overwhelmed by the response to this tweet」、2021年5月11日付Twitter「Today Is the day I tell my son」、2021年5月12日付Twitter「Our hearts broke.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)