「たくさん買う予定はなかったのでカートは使わず、そのレタスを手に持って買い物していました。今振り返ると恐ろしいですね」と話す。
その後、より詳細な写真をWIRESに送ると“ペールヘディッドスネーク(pale-headed snake)”と呼ばれるヘビだと判明した。発見された個体は比較的若く、体長は20センチほどだった。
ペールヘディッドスネークはコブラの一種で、毒を持っているが命を脅かすほどの強さはないという。それでも噛まれてしまうと激しい頭痛や視界のかすみ、痛みや異常出血などの症状を引き起こす。
「空気が無くなってしまうのではないかと心配だったので、袋は少しだけ開けておきました」と話すアレクサンダーさんは、WIRESのスタッフが回収に来るまでヘビがいるレタスを袋ごとタッパーの中に入れたそうだ。
ヘビが無事に回収されると、ロメインレタスの収穫地だったクイーンズランド州トゥーンバの地域まで運ぶ手配をALDIが整えた。ALDIはどこでヘビが混入したのかは不明と明かしており、現在は供給者側と共に調査中だと公表している。
WIRESのスタッフであるジョン・グラントさん(John Grant)は「このようなケースは今までになく、とても珍しいことですよ。今回のヘビは小さかったので、レタスに付着していることに気付かずに収穫され、スーパーの棚に並ぶまで生き延びたのでしょうね」と推測している。
ちなみにヘビを回収したWIRESのスタッフは、ロメインレタスをアレクサンダーさんの家に置いて行ったそうだ。アレクサンダーさんは「レタスは食べましたよ。キレイに洗っている時、ヘビの排泄物と思われるものも発見しました。それも丁寧に洗い流し、サラダ・ラップにして食べました」と明かしており、さらに「昔から『レタスを食べる時は洗いなさい』って言われていたけど、時々洗っていなかったんです。でも今回のことを経験して毎回洗わないといけないと痛感しました。それからレタスの袋を開ける前にも確認が必要ですね」と語っている。
画像は『Lesley Kuhn 2021年4月13日付Facebook「Check packaged lettuces carefully.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)