ドライデンさんはさらにこのように明かした。
「僕がトラックから降りると、犬は後ずさりして僕との距離を保とうとしていました。その間もずっと倒れている飼い主の女性に視線をやり、ずっと見守り続けていました。それは本当に素晴らしかった。」
その後、ドライデンさんに続いて車で通りかかったダニエル・ピロンさん(Danielle Pilon)がヘイリーさんに気付き、車を停めて駆けつけてくれた。2人は救急車を呼び、ヘイリーさんはその場で救急隊員により手当を受けることとなった。のちにドライデンさんとダニエルさんはヘイリーさんの自宅を探し出し、彼女の父親と連絡を取ることができた。
ヘイリーさんの父親ランドール・ムーアさん(Randall Moore)はメディアのインタビューに応じ、次のように語った。
「近所の人が来てうちのドアをノックする音が聞こえたんですが、彼らは必死な様子でクローバーもそこにいて狂ったように吠えていました。そして娘のところへ向かったんですが、顔中が泥だらけで話していることも支離滅裂で自分がどこにいるかも分かっていませんでした。そんな娘の姿を見て本当に心配でたまらなかったんです。」
幸いにもヘイリーさんはのちに意識が回復し、何事もなく無事に済んだそうだ。ヘイリーさんは当時のことを「気付いた時には救急車の中で、何が起こっているのか分からず、混乱していました」と明かしている。
発作の原因は分かっておらず心配が残るところだが、ヘイリーさんはクローバーが自分を守ってくれていることが大きな心の支えになっていると言い、「動物がいかに素晴らしいか知っていると思いますが、私のクローバーは本当に素晴らしい犬です。死ぬほど愛しています」と語った。なおクローバーはその晩、家族が用意したご褒美の特大ステーキを美味しそうに頬張ったそうだ。
画像は『CTV News Ottawa 2021年3月20日付「Lucky Clover: Family dog stops traffic in Ottawa neighbourhood to help owner during a medical emergency」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)