ウィズダムが卵を産むたびに最高齢産卵の記録を更新しているのだ。
オーストラリアの野鳥保護団体(BirdLife Australia)で広報を担当するショーン・ドゥーリーさん(Sean Dooley)は、今回のニュースについて次のようにコメントしている。
「ウィズダムは2年に1回しかミッドウェー島に戻らないので、ウィズダムが再び子育てするのを本当に楽しみにしていました。近年、気候変動により海水温が上昇したことで、アホウドリはエサを探すために海水温の低い場所を求めて飛行範囲を広げざるを得なくなっています。これはアホウドリに限らず、海鳥にとって大きな脅威になっています。」
ベスさんも「ウィズダムがミッドウェー島に戻ってくるたびに、海鳥の寿命やいくつまで子育てができるのかなどの新しい知見を得ることができます。ウィズダムは私達を楽しませてくれるだけでなく、海鳥の将来を守るための理解を深めてくれるのです」と明かした。
アメリカ合衆国魚類野生生物局が先月6日にTwitterでひなの誕生を報告すると、「70歳過ぎて子どもを産むなんてすごいな」「本当に自然の世界には驚かされるね」「高齢女性のことを見くびってはいけないよ」などのコメントが寄せられていた。
画像は『New York Post 2021年3月5日付「Albatross named Wisdom becomes oldest wild bird to lay chick at 75」(AP)』『USFWS Pacific Region 2021年2月6日付Twitter「Cute baby alert! Wisdom’s chick has hatched!!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)