ファリド君が誕生した時は家族みんなが「白髪があるかどうか」に注目していたという。
ガブリエルさんは「ファリドが生まれた時はとても感情的になったのを覚えているよ。ファリドは頭の5分の1が白髪で覆われていてね。とにかく興奮したよ。白髪は家族のトレードマークのようなものだから、私はまだら症であることにプライドを持っているんだ」と明かし、こう続けた。
「息子には『初めて会った人は、白髪を持つ私たちのことを決して忘れることはない。だからこの髪を誇りに思いなさい』と言い聞かせているよ。」
実はガブリエルさんがそう語るのには訳がある。プロのダンサーとして活躍するガブリエルさんは駆け出しの頃に白髪が注目され、マジシャンやイリュージョニストとしてテレビ出演の機会を得たのだった。
ガブリエルさんは「ステージでは何もしなくても他の人より目立つことができた。それはまだら症というオリジナリティがあったからだ。白髪がキャリアを築く足掛かりとなったんだ」と明かし、最後にこう述べた。
「人は皮膚の色から髪の色まで様々な違いをもって生まれてくる。ファリドが白髪を誇りに思うよう励まし続けることは将来、より多くの人が“違いを許容すること”を後押しすることに繋がると思うんだ。」
ちなみにまだら症は、両親のどちらか一方が異常遺伝子を持つ場合、50%の確率で次の世代に受け継がれるという。ガブリエルさんは「もしまだら症を治療できるとしたらどうしますか」という質問に、「今のままでいるね。白髪は私のアイデンティティだから染髪もしないよ」と答えている。
画像は『DABKE Gabriel Cesar Bufe 2021年2月5日付Instagram「Vivimos incontables experiencias en la vida.」、2020年9月17日付Instagram「Farid Constantino Bufe」』『Metro 2021年2月18日付「Father and son have matching white patches of hair due to six-generation genetic condition」(Picture: MDWFeatures / @dabkevideo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)