「ムクドリは恐怖によって一斉に飛び立つと、お互いにぶつかってしまったり、窓や電線に衝突する可能性もあります。それにムクドリは心臓発作で死んでしまうこともあるのです」と語る。
また毎年、花火によって野生動物だけでなくペットや家畜も苦しんでいるそうで、OIPAのイタリア支部は個人への花火の販売禁止を要請する方向で動いているという。
今回の件について、英国王立鳥類保護協会「RSPB」は「花火が野鳥に害を与えているというエビデンスはほとんどない」としているが、花火の影響は雷雨によるものと酷似しているそうだ。同協会は「野鳥への被害を最小限にするために、私たちは花火を打ち上げる団体に対して自然保護区や野鳥の営巣地、ねぐらなど傷つきやすい野生動物がいる近くで打ち上げないように通達しています」と述べている。
なお今回のニュースには人々から「自然のことを顧みない、身勝手な奴らだ」「花火を全部禁止にするべき」など非難の声があがっており、一方で「本当に花火が原因なのか?」「花火が原因なら毎年起こっているんじゃないの?」と疑問の声も寄せられた。
ちなみにローマでは、冬の時期になるとムクドリがヨーロッパ北部より群れをなして飛来する。ローマのような都心部では熱が発生しやすいため、越冬のためにやってくるそうだ。
画像は『Euronews 2021年1月1日付「Hundreds of birds found dead in Rome’s streets after New Year fireworks displays」(Copyright Alessandra Tarantino/Associated Press)』『OIPA International 2020年1月2日付Twitter「#Rome #Italy: #NewYearsEve2021 the terrible consequence of #fireworks」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)