14歳の時に米作家F・スコット・フィッツジェラルドの代表作『グレート・ギャツビー』を読み進める中で、“シガニー・ハワード”という登場人物に出会った。その珍しい名前と響きが気に入ったシガニーは、以来自身をそう名乗ることに決め、友達や学校の先生達にその意思を伝えたそうだ。
「名前を変えるってどれほど大きなことなのか、あるいはそれが『我が道を貫いていく』っていう意思表示に通じることにも、当時は気づかなかったのね。」
「そういう風には考えなかったの。私はただ“スージー”って呼ばれるのが嫌だったのよ。」
そのように当時を振り返るシガニー、本名よりもこちらの名前の方が定着するようになって久しいが、中には“シガニー”を縮めた“シギー”の愛称で呼ばれることもあるそうで、“スージー”のサウンドとの酷似ぶりを指摘しながら、
「運命ってやつからは、どうやら逃れられないようね。」
とジョークを放つ場面も見られた。
ちなみに赤ちゃんの名付けサイト「BabyNames.com」によれば、“シガニー”はフランス系の名前で「征服者」「勝利者」といった意味を持つという。現在は男児・女児どちらにも付けられている“ジェンダー・ニュートラル”な名前だそうだ。
昨年10月に71歳の誕生日を迎えたシガニーは、本名“スージー”よりも“シガニー”として生きてきた時間の方がはるかに長い。おそらくどちらの名前でも女優として成功していたのかもしれないが、唯一無二の存在として異彩を放ち続ける彼女には、やはり“スージー”よりも“シガニー”という粋な名前の方がしっくりくると言えるだろう。
画像2枚目は『instylemagazine 2021年1月8日付Instagram「No one does it like Sigourney Weaver and everything she does is on her own terms.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)