そのまま近くのアイバオ動物病院に搬送された。しかし長年首輪が食い込んでいた首回りは、傷を保護する包帯や傷を舐めないように防ぐエリザベスカラーが装着できないほど重篤な症状だった。
またダトウの脳内に血栓も発見されており、獣医からは回復を心配する声もあがっていたという。
傷の状態から治療法が限られるダトウには抗炎症剤が投与され、首元の痛みと腫れを和らげながら自己治癒を促していくこととなった。獣医はケンさんに「首の傷に保護剤を貼ることができず、ダトウも傷を舐めてしまうので治癒には時間がかかる」と告げていた。
しかし周囲の予想を裏切って、ダトウはわずか2週間で回復を見せ始めた。動画の最後に映るダトウの頭は腫れもほとんど引いており、尻尾を振りながら餌を頬張っていた。
そんなダトウの救出や奇跡の回復は国内のSNSを中心に大きな話題となり、拡散とともに「引き取りたい」といった申し出が寄せられるようになった。
ケンさんはダトウの今後について、次のように語る。
「ダトウは病院での治療が終わり次第、新しい飼い主を探すために我々の保護施設に移動する予定です。」
「ダトウには100件を超える『引き取りたい』との申し出が来ていますが、我々のボランティアスタッフが様子を見に行けるよう、選ばれるのはホ田市在住の方になるでしょう。」
「ダトウのことがこんなにも話題になるなんて思いもしませんでした。私たちのアカウントは、ダトウのその後を知りたいという人や動物好きの人々に注目されてフォロワーも増えています。」
なおケンさんらは犬を引き取ることで住処のない犬がいなくなるように訴え続けており、「いつか野良犬の数が減る日を夢見ています」と現在も保護活動を続けている。
画像は『Daily Star 2020年12月20日付「Stray dog with swollen head after collar embeds into skin makes amazing transformation」(Image: Douyin/putianzhongr)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)