そこには次のように書かれてあった。
「ブリストル郵便局にいる友達が、君たちが天国のパパに送った素敵なカードのことを教えてくれたんだ。君たちがとても良い子だって知っているから、パパからのカードを届けようと思ったんだ。メリークリスマス! クリスマスソックスを飾るのを忘れずにね。サンタとエルフとトナカイより愛を込めて。」
さらに他にも1枚メモが入っており、それはブリストル郵便局からステイシーさんに宛てたものだった。どうやらアヴァローズちゃんとオーロラグレイスちゃんは、ステイシーさんの知らぬ間にマットさんへのクリスマスカードをポストに投函していたようだ。
姉妹が投函したクリスマスカードは宛先不明のため、郵便物の仕分けをしていた同郵便局の局員によって返送されることになったが、亡き父親を偲ぶ幼い2人の気持ちを知った郵便局員は感情が揺さぶられてしまったようで、メモにはこう綴られていた。
「クリスマスカードは(天国へ)送ることができませんが、送り主の住所があったため私たちには返送する義務がありました。私たちはこのカードに心を打たれてしまったのです。私たちのしたことが不快に感じないことを願っております。」
ステイシーさんはマットさんからのクリスマスカードが郵便局員によるものだと気づき、この粋な計らいに感動と嬉しさで涙が止まらなかったそうだ。のちにステイシーさんは、今回のことをFacebookにこのように報告している。
「今朝、私たちはこのクリスマスカードを受け取りました。英国郵政、ブリストル郵便局に感謝です。私は感動せずにはいられず、涙を止めることができませんでした。本当にありがとうございます。」
「一年の中で郵便局が最も忙しいこの時期に、こんな計らいをしてくれるなんて…。見知らぬ子供に素敵なクリスマスをプレゼントしようと、カードを手作りするという手間までかけてくれたことに感動しました。」
またステイシーさんは、メディアのインタビューでも同郵便局に感謝を述べるとともに次のように語った。
「あまりにも私が感情的になりすぎたため、まだこの子たちには父親からのカードは渡していないんです。だけどサンタさんからのカードは渡すつもりでいます。父親からのカードは“思い出の箱”にしまっておこうと思っています。今はまだこの子たちにどうやってパパと連絡を取ったのか説明が難しすぎるので…。」
英国郵政の広報担当は「今回、この家族への対応についてブリストル郵便局の職員がとった行動をとても誇りに思っております。姉妹のクリスマスカードに真摯に対応していることを伝えるために、私たちができることといえば、これぐらいしかありませんでした」と述べている。
画像は『Stacey Oakley 2020年12月7日付Facebook「Unbeknown to me Ava-Rose had posted a Christmas card to heaven for her daddy Matt recently after spending the day at her granny’s.」』『Matt Krekelaar 2018年8月27日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)