この8年間で目撃率が540%に上昇しているそうだ。観測を開始した2010年には5頭しか確認できなかったクジラが昨年には272頭も確認されており、そのほとんどがザトウクジラだ。このたび目撃されたクジラは「豊富なエサを求めてニューヨーク港にやって来たのだろう」と同団体は推測する。
同団体には市民からクジラの目撃情報が翌朝にも届いており、クジラがこのあたりの水域に留まっていることが確認されている。ポールさんは「クジラはニューヨーク港にいることで、フェリーなどと衝突してしまうリスクと隣り合わせになっています。フェリーの操縦者らがクジラに気を付けて運航してくれることを願います」とクジラの出現にはリスクがあることも明かした。
この地域では2016年にも、ハドソン川に現れたクジラがジョージ・ワシントン橋を通過したことがあった。「私達は団体の宣伝も兼ねて、このクジラに“ゴッサム(Gotham)”と名前を付けました。よくエサを食べて、見る限りでは健康状態も良好のようでした。今回現れたクジラはまだ確認できていませんが、同様に良好な健康状態だと祈りたいですね。クジラがニューヨーク港にやって来るのは、彼らの生息域で何か良くないことが起きている兆候かもしれませんが、今は気楽に考えたいと思います」とポールさんはコメントしている。
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— Andrés (@AndresJavierNYC) December 7, 2020
画像は『Patch 2020年12月8日付「Humpback Whale Spotted In Hudson River By Hell’s Kitchen」(Andres Javier, Twitter)』『Andrés 2020年12月8日付Twitter「@NJwhalegirl @gothamwhale @wildcitynyc @NBCNewYork @brian4NY」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)