幼い子が歯医者に行くのを怖がるのはよくある話だが、イギリスに住む51歳の男性は歯科医院を27年ぶりに受診したところ大きな腫瘍が見つかり、アゴを90%切除することになってしまったという。『Mirror』『LADbible』などが伝えている。
英サウスヨークシャー州シェフィールド市在住のダレン・ウィルキンソンさん(Darren Wilkinson、51)は歯科医院に行くのを極端に嫌がり、27年間も避け続けていた。しかし朝になって目覚めると枕に血が付いていたり、口臭に悩まされるようになったため、重い腰を上げて受診することを決意した。
ダレンさんの妻メルさん(Mel、53)は、そんな夫について「何年も歯医者に行くよう促していました。今回ようやく受診してくれましたが、彼は真っ青な顔で帰ってきたんです」と診察を終えたダレンさんの様子を明かしている。
ダレンさんは地元の歯科医院でレントゲン検査を受けたが、下アゴに拳ほどの大きな影が見つかったため同市のチャールズ・クリフォード歯科医院(Charles Clifford Dental Hospital)を紹介され、精密検査が行われた。
担当した医師は緊急性はないと判断しつつも、腫瘍の病理組織検査を行った。昨年12月と今年1月の2回の病理検査の結果、ダレンさんはエナメル上皮種と診断された。医師によると500万人に1人が発症する珍しい腫瘍で悪性ではなかったが、転移する可能性があるためできるだけ早く切除する必要があった。
その切除手術は3月20日に予定されていたが、