「この子が7歳まで生きられる確率はたった2%しかない。もし生き延びたとしても、歩くことも話すこともなく、植物状態が続くだろう」―今から18年前、こんな宣告を受けた男児2人が今月16日、高校を一緒に卒業した。2人は3歳で出会って以来“ベストフレンド”として15年間を共に過ごし、自分の足で歩いて卒業証書を受け取った。『Bored Panda』などが伝えている。
米テキサス州在住のオーディン・フロスト君(Odin Frost)とジョードン・グランベリー君(Jordon Granberry)が出会ったのは、障がいを持つ子のための支援学校に入学した3歳の時だった。
オーディン君の母ディアンダさん(Deanda、40)は妊娠中に子癇前症(妊娠高血圧腎症)を発症し、オーディン君は予定日よりも3週間早く誕生した。脳から出血していたオーディン君は、医師から「脳に障がいがあり、将来歩くことも話すこともできない。また生存しても認知機能が7歳を超えることはない。死を覚悟するように」と告げられた。
一方のジョードン君は、誕生前に血液の感染症に罹り、脳内の酸素が不足して脳に永久的な損傷を負った。
2人とも7歳まで生きる確率は2%と言われたが、3歳で同じ学校へ入学。言葉が話せないにもかかわらず初登校の日に意気投合し、1つの椅子を2人でシェアして写真を撮った。
そして運命的な出会いから15年後の今月16日、2人は揃って高校を卒業し、3歳の出会いの日と同じように2人並んで写真を撮った。その後、オーディン君の父ティムさん(37)が、3歳の初登校の写真と18歳の卒業式の写真を2枚並べてSNSに投稿したところ、大きな反響があった。
ティムさんは「『一生歩けない』と言われたオーディンは5歳で歩き始めました。自閉症を患い話すことはほとんどできませんが、周りで起こっていることは理解できます。ジョードンも18歳の誕生日直前に初めて一歩を踏み出し、卒業式では自分の足で歩いて卒業証書を受け取ったのです。こんな2人を、私はとても誇りに思っています」と語り、