マルタさんの言い分に耳を貸すことはなかった。腹の虫が治まらないマルタさんは、スーパーを管理するマネージメント部門に連絡。3日後の8日になってやっと電話がかかってきて「男性は解雇した」ということだった。
マルタさんはその後、地元メディア『CityNews Toronto』に出演し「新型コロナウイルスでみんながピリピリしているのに、こんな行為が許されるはずがありません。怒りを感じると同時に失望しています。これはテロ行為と一緒ですよ。私が望むのは適切な対応、そして安心して買い物をしたいということだけです」と怒りをぶちまけた。
これに対し「FreshCo」の親会社「Sobeys」は、次のように説明し謝罪した。
「男性スタッフは『FreshCo』の従業員ではなく、クリーニングの代行サービスから派遣されてきました。すでに解雇になっており、同店で働くことはありません。顧客やチームメイトの安全と健康は私たちの最優先事項です。この件を真摯に受け止め、内部調査を進めてまいります。」
なおマルタさんのもとには8日夜、「FreshCo」の地区マネージャーから電話があり、謝罪の言葉とギフトカード贈呈の申し出があったそうだ。
ちなみにこのニュースには、「もうこのスーパーには行かない」「気持ち悪い」「他のスタッフは気付かなかったの?」「最悪だね」「やっていい事と悪い事がある」「客はマスクしているけど、このスタッフはマスクもしてないよね」「もういい年だよね。お金が必要だから働いているんだろう。この動画でこの男性の人生はメチャクチャにされてしまったね」「時給、かなり低いと思うよ」「自業自得と言えばそれまでだけど、なんでもかんでも動画に撮るというのもどうなんだろう」「スーパーの最初の対応が悪すぎたんだよ」と様々な反応がみられたようだ。
画像は『680 NEWS 2020年7月9日公開 YouTube「EXCLUSIVE: Cleaner ‘spit shines’ grocery baskets at Toronto FreshCo」』のサムネイル、『CityNews Toronto 2020年7月8日付「EXCLUSIVE: Cleaner seen ‘spit shining’ shopping baskets at Toronto FreshCo」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)