犯人が警察に通報し行方不明者として追跡されることを恐れたそうだ。その後犯人と共に帰国し、無事自宅にたどり着いた。
「私はあの日々をどうやって耐え抜いたのか、全く分かりません。生きることを手助けしてくれる、何らかの存在があったのだと感じています。」
帰国後は警察に訴えることも考えたが、犯人から命に危険を及ぼすと脅迫されており、大きなリスクを背負うことはできなかったそうだ。しかしその後、この事件についての脅迫文が届いたことや3人の男が自宅に押し入ろうとしたことがあったため、2人の女性警察官に相談した。
そして複雑なトラウマと性暴力を専門とする精神科の女医のもとに通い、事件のすべてを告白したという。事件直後は自殺行動のリスクが高い状態で医師と目を合わせて話すこともできなかったが、精神科医のカウンセリングによって傷付いた心は次第に回復していったそうだ。
ダフィーは名前や見た目を変えて海外で新しい生活を始めることも考えたものの、被害を告白する道を選んだのだ。
「この話を公開すれば、感情的になりすぎて自分の人生が完全に破壊されると思った。でも、隠すことによって私の人生が破壊されてしまった。歌を歌わずにいることには、耐えられないと分かったのです。」
「私は今、過去10年間から旅立つことができました。過去のことは忘れられる。もうこれ以上“ダフィーに何があったの”と疑問を抱かなくて済むように願っています。皆さんがご存じのように私は今、自由なのですから。」
画像は『duffy 2020年4月5日付Instagram「With love, duffywords.com」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)