発熱、寒気、嘔吐、頭痛、痙攣、幻覚などを起こして昏睡状態に陥る。またこのような症状が現れると1~18日(中央値は5日)で死に至るという。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、米国内での感染は1962年から2018年で145例報告されているが、うち生存者はわずか4名だけだという。日本でも1996年11月に佐賀県で初の感染が確認されており、25歳の女性が亡くなっていた。
なおリリーちゃんの両親は娘が入院中、2010年に息子カイル君(7歳)をPAMで亡くしたルイス夫妻から励ましのメッセージやサポートがあったことを明かしている。ルイス夫妻はカイル君の死後、PAMについてより多くの人に知ってもらおうと「カイル・ケアーズ(Kyle Cares Amoeba Awareness)」を立ち上げ、PAMの治療薬ミルテフォシン(miltefosine)を病院に常備させる活動をしたリ、PAMの検査キットの開発のための募金活動、PAMの教育活動などを行っている。
リリーちゃんの死を受けて『NBC DFW』のインタビューに応じたルイス夫妻は、「これ以上の犠牲者を出さないために、川や湖の水温が高く水位が低い時期の入水を避けたり、鼻クリップやマスクの使用、頭を水に入れないなどの予防措置を取ってください。PAMの症状が現れたらできるだけはやく行動し、医師に淡水域で泳いだことを伝え治療を開始することが大切です」と呼びかけている。
画像は『Mirror 2019年9月17日付「Girl, 10, died after catching rare brain-eating parasite while swimming」(Image: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)