15万4千ランド(約110万円)に上ったという。幸いにも今回の件は、保険契約上の「ペット以外の動物による破損」にあたるため、保険でカバーすることができた。
ただ、すべての保険がネズミによる被害をカバーしてくれるわけではないようだ。ある女性は昨年8月にネズミが原因で車を失った。この女性は休暇で家を空けるため、車をガレージに入れて出かけたところ「ネズミのパーティタイム」が始まったという。休暇から戻ってきた女性が車に乗り込むと、冷却水レベルの警告灯が点灯、契約しているディーラーに点検してもらうと、エンジンのヘッドガスケットが壊れていた。もちろんネズミたちの仕業である。保険会社が出した修理費の見積もりが車の市場価値よりもはるかに高額であったため、女性は廃車を余儀なくされた。
ポルシェセンター南アフリカのクリスト・クルーガーさん(Christo Kruger)は「ネズミは子供を育てるための快適な場所として車の遮音材を好みます。ネズミはゴム製ホースも好んでかじるので、エンジン冷却水の配管が破損される可能性が高いのです。これに気づかないまま運転していると、エンジンの故障という甚大な被害をこうむることになります」とコメントしている。
また、ネズミ対策としては「ネズミはジメジメした場所を好むので、ガレージを常に綺麗にしてネズミを寄せつけないこと。ネズミ捕りを置くことも車がダメージを受けるリスクを減らすことに繋がります」とし、「現在の車の電気系統は極めて精巧かつ複雑なつくりになっています。配線等を交換するとなると修理費は非常に高額になるので予防することが一番です」とアドバイスをした。
画像は『TimesLIVE 2019年8月13日付「Rat causes R154,000 damage to Porsche」(Image: Marino Performance Motors)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)