繋いでいたリードを外した。そして一瞬の隙をついて、車に走って戻っていったのだ。スヌープはすぐに男性の乗り込んだ車に駆け寄り、運転席に座る男性の姿を窓からすがるようにしてのぞき込んでいる。
その姿はまるで「僕を置いていかないで…」と訴えているようにも見える。車は無慈悲にもスヌープをその場に置いていき、映像は走り去る車のあとを必死で追うスヌープの様子で終わっている。
RSPCAの査察官であるナタリー・ペレホブスキーさん(Natalie Perehovsky)は、以下のように話している。
「あまりにも悲しすぎる。スヌープは去っていく車を追いかけていったのです。明らかに彼は主人のことが大好きだったことが分かります。スヌープは非常に悲しかったはずです。」
「私には飼い主がこんなことをする瞬間、何を思っているのか知る由もありません。飼育する費用が無いとか、家族に何か起きて世話ができないとか、何百という理由があります。」
「しかし、皆さんには手を差し伸べてくれる場所があるのです。慈善団体や犬の保護施設に彼らを連れて来ることができるのです。(捨てるなんて)弁解の余地がありません!」
今回、スヌープのことを知った人達からは「こんな残酷なことができるのは人間だけだ」「残念だがこんな愚かな奴は世界中にいる」といった声のほか、「もう涙しか出ない」という飼い主に対して非難のコメントが相次いだ。
なかには「彼は犬を保護施設に連れて行くことができたはずなのに…」というコメントに対して、「それをするとお金を支払う必要があるため、残念だが多くの人がペットを捨ててしまうのです」と返していた。
スヌープはマイクロチップが埋め込まれていたが、情報が古いために更なる飼い主の捜索が進められるようだ。しかし既に多くの人からスヌープを引き取りたいという申し出が相次いでいるという。
画像は『2018年12月27日付 The Sun「PUPPY LOVE Snoop the dog who was abandoned days before Christmas in heartbreaking video has had ‘thousands’ of offers of a new home」(RSPCA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)