鉄道がとても発達している米ペンシルベニア州フィラデルフィア。ベッドタウンも含め多くの住民が通勤通学に南東ペンシルベニア交通局(Southeastern Pennsylvania Transportation Authority 略称SEPTA)の地下鉄や近郊電車、路面電車などを利用しているが、ここのあるターミナル駅で追突事故が起きたもよう。しかもこうした事故は今年2度目であることを『CBS Philly』などが伝えている。
終点の駅に入るもホームの先で停まっている先行の列車に追突という事故が発生したのは、フィラデルフィアのベッドタウンであるデラウェア郡アッパーダービーにある「69番街ターミナル駅(69th Street Terminal)」で22日午前0時10分頃のこと。すでに運転を終え無人であった高速鉄道ノリスタウン線(Norristown High Speed Line)」148号に後続の155号が追突し、その乗員1名を含む33人が負傷。うち4人が重傷でペンシルベニア病院およびランケノー・メディカルセンターに搬送された。
事故の現場では国家運輸安全委員会(National Transportation Safety Board 略称NTSB)の複数の職員が警察とともに詳しい調査を進めている。乗客の声として特に気になるのは「私はガルフ・ミルズ駅で乗ったが、この列車は停止位置をかなり過ぎて停まり2~3車両ほどバックした」 「同じことがブリンマー駅(Bryn Mawr)でも起きていた」 「69番街ターミナル駅には高速のまま突入した。ここが終点なのになぜスピードを落とさないのだろうと怖くなった」というもので、ホームを行き過ぎてしまうことが3度も繰り返された挙句の事故であった。