その瞬間、ブランドンさんは目頭を押さえ溢れ出る涙を必死でこらえようとした。カラーニ君から「自分を正式に養子にして欲しい」と言われたことは、ブランドンさんにとって何より嬉しかったに違いない。また、この瞬間を動画に収めていたポルシェさんにとっても感極まる思いだったことだろう。
実は最初、カラーニ君はこのお願いを6月の父の日にする予定だったという。しかし待ちきれず、自身の誕生日に家族にとっての「特別な一日」にしようと決心した。
カラーニ君の言葉を聞いたブランドンさんは、すぐにカラーニ君を引き寄せてハグをした。そしてカラーニ君から受け取ったギフトボックスを開けると養子縁組の申請書が収められてあり、ブランドンさんはまた感激の涙をこぼした。
ポルシェさんは、最近他界してしまったブランドンさんの父のお墓の前でこの申請用紙を記入するつもりだと明かしている。ブランドンさんは普段からカラーニ君と一緒に慈善団体に参加して貧しい人々へ食事を提供したりと、いい父親像を見せてくれていることも語った。
今回、ブランドンさんは「人生で最高の瞬間だった」と述べた上で、カラーニ君への思いをこのように話している。
「私はカラーニに、物事に責任を持ち一生懸命やることを教えています。また愛や哀れみを忘れないことも常々伝えています。カラーニは私の背中を見て育ってくれています。だから私もちゃんとした人間でいなければならない。また愛に境界線はないことなど、カラーニから学ぶこともたくさんあるんですよ。」
Facebookに投稿された動画が思わぬ反響を呼んだことについてはブランドンさんやポルシェさんも驚き、多くの人たちからの温かいコメントに喜んでいるという。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)