今から約400万年~1万年前まで生息していたと言われている、大きな牙が特徴の“マンモス”象。特に巨大な種類が生息していたのがアメリカ大陸だが、このほどテキサス州の農場で、その骨がほぼ完全な形で発掘された。
米テキサス州エリス郡南部にある農場から、今年7月にほぼ完全な形の“マンモス”の骨が発掘され、同州コルシカナにある「ナヴァッロ大学」のトム・ヴァンス教授ら専門家がこれを調査。今から約2~4万年前に生きていたメスのコロンビアマンモスが、大雨による洪水で砂が湿り動けなくなって死亡したものと推定されるという。
138エーカーもあるその農場の所有者はウェイン・マキュアンさんという男性。マキュアンさんは地元メディア『dfw.cbslocal.com』の取材に、「ここでは古代のものと出会えると言って、私の息子や孫は発掘作業に夢中なんです。矢じりやサメの歯を発見したこともあります」と語っている。今回のマンモスに関して最初に目に留まったのは1.83mもある牙で、これにはさすがに驚き専門家の調査を依頼。発掘には調査隊ばかりかマキュアンさんの隣人もボランティアとして参加した。
現在その骨はダラスにある「ペロー自然科学博物館」が管理しており、いずれは展示される予定。コロンビアマンモス種は大型とされてきたが、このマンモスのサイズは平均的なメスのアジア象よりやや小さ目とみられるそうだ。近年では2012年秋にフランス・パリ近郊で、20~50万年前に生息していたとみられるマンモスの骨がほぼ完全な形で発見されている。
※ 画像はdallasnews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)