米国発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【米国発!Breaking News】「バーガーキング」のトイレに生後置き去りにされた娘、Facebookで母を探し涙の対面。(ペンシルベニア州)

“バーガーキング・ベイビー”と呼ばれて27年。世間の好奇の目に苦しい時も多々あったというが、本人はFacebookで自ら「Katheryn “Burger King Baby” Deprill」と名乗っている。理由は自分を捨てた産みの母親にどうしても会いたかったから。その思いが通じ、親子はこのほど27年ぶりの対面を果たした。ひたすら詫びる母に娘は…。

この写真は今月2日、Katheryn “Burger King Baby” DeprillさんがFacebook上に公開したものである。彼女はペンシルベニア州リーハイ郡のアレンタウン郊外に暮らす27歳のキャサリン・デプリルさん。地元では有名な存在である。生まれた直後の1986年9月15日にファストフード店「バーガーキング」の女子トイレに置き去りにされ、逃げた母親も不明。親切な養父母のもとで育てられたが、最近になって産みの母親に会いたいという思いが強く募るようになったという。

今の時代、SNSはこうした人探しに大変な威力を発揮することがある。3万超もの閲覧数を経て24日、生後7か月の息子ジャクソン君を伴ってジョン・ウォルドロン弁護士事務所を訪れた彼女は、そこでついに母親との再会を果たしたのであった。「連絡先も交換したわ。名前は伏せておくけれど母はとても素敵でやさしい人。私が捨てられた事情も思ったほど悪いものではなかったみたい」とキャサリンさんは報告している。

対面は約4時間。母親からは、16歳の時に海外旅行でレイプされて妊娠するも両親には相談せず、自分の部屋でキャサリンさんを出産し、止むに止まれぬ気持ちで「バーガーキング」に置き去りにしたとの説明があったそうだ。自身も3人の子の母親となっていたキャサリンさんは、お腹を痛めて産んだ我が子を捨てなければならなかった女性のその後の苦しみや悲しみを十分に理解できるとして、懸命に許しを乞う母親をむしろなだめていたようだ。

27年もの歳月が過ぎていたのにこんなにも早い再会が叶ったのは、実はその母親側もアクションを起こしていたから。彼女も生き別れた娘にどうしても会いたくて、6か月ほど前から独自の方法で探し始めていたのだ。そしてウォルドロン弁護士事務所のスタッフも実にハートフル。彼らは部屋に美しい花とお祝いのチョコレート、そしてティッシュボックスを用意して両者の到着を待っていてくれた。双方の気持ちが見事に合致したタイミングでの再会はさぞかし感動的なものであったに違いない。

※ 画像はfacebook.com/BurgerKingbabyのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)