水田の雑草や稲につく害虫を食べてくれる合鴨を飼うことで、除草剤や農薬を使用せずにお米を栽培しようという取り組みが日本でも増えてきた。ところ変わって米ニューヨーク州では、似たような目的で「レンタル・ヤギ」サービスが登場するもようだ。
マンハッタンでの暮らしを卒業して豪邸を構えたようなお金持ちばかりが揃い、地球環境にやさしいエコライフを心がけている人が多い、米ニューヨーク州ロングアイランドのサウサンプトン。ここでは安全な土壌を守るためにと、除草剤や農薬の使用を嫌う人も少なくない。そこでなんと生きたヤギを使用したちょっと楽しい取り組みが始まるようだ。
ロングアイランドの話題を得意とするメディア、『Newsday』が伝えているところによると、このほどサウサンプトンの評議会では “雑草を食べてくれるヤギの貸し出し”についての投票が行われ、賛成多数で可決されたとのこと。同州北部のラインベックにある牧場から多数のヌビアン種のヤギが送り込まれることになり、その飼育と管理で3,500ドルの予算を組んだという。かぶれやすいと嫌われている「ツタウルシ」や、侵略的外来種とみなされている「アキグミ(秋茱萸)」が生えている地域で実力を発揮することが予想されている。
評議会のスーパーバイザーであるアンナ・スローン・ホルストさんは賛成派。「ヤギの仕事ぶりが順調であれば、墓地の雑草取りをはじめ他の場所でも活躍してくれそうですね」と期待を口にしている。高い賃金を要求することもなく、大人しい性格だがズル休みなどしない。ヤギさまさまといったところではないだろうか。
※ 画像はイメージです。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)