悪夢は一瞬にして遮り、楽しい夢はもっと盛り上げる。自在に夢を操ることができたら、こんなにイイことはない。米カリフォルニア州のある電子機器メーカーが、レム睡眠に働きかけて夢を操ることを狙った商品を開発した。

睡眠中にさも現実の世界のように目の前に広がる「夢」の世界。願望、好き嫌い、恐怖、不安など、その人の潜在意識の中にあるものが投影されていると考えられる。レム睡眠の最中に夢をよく見ること、またレム睡眠中に目が覚めると夢の内容をはっきりと覚えていると言われるが、メカニズムについては解明されていないことも多いそうだ。

そのような中、米カリフォルニア州サンディエゴに本拠地を持つ電子機器メーカーの「iWinks」が、「あなたの夢をコントロールしてみませんか」として、“Aurora”というヘッドバンドを開発した。こちらの画像は同社がYouTubeに宣伝のために投稿した動画のスクリーンショット。広報担当のジャック・ペインさんは、「夢を自在に操作できたらどんなに素晴らしいかと人々は何世紀にもわたって研究してきました。このヘッドバンドは人の体の動き、脳波、レム睡眠時の素早い眼球運動（REM：Rapid Eye Movement）などを感知し、光と音の刺激で特殊な効果を生み出します。その後は本人の望み通りの夢が展開されることになります。火を吹くドラゴンと戦ったり、大統領になったりしても楽しいでしょう」などと話している。

“Aurora”のアメリカ国内販売価格は199ドル（約2万円）。「iWinks」社は公式HPでさっそく商品の予約販売を受け付けている。海外に向けても6月には出荷が可能になるそうだ。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）