この休暇を暖かいハワイで過ごそうと、大勢の観光客が訪れているハワイ島。独特なその大自然を楽しもうとあちこちに繰り出す車がたくさん走っている中、ある道路に突然ポッカリと大きな穴があいてしまった。
米ハワイ島で12月30日午前8時頃、前日までの悪天候の影響とみられる地盤沈下が発生した。現場は人気のマウナ・ケア山やアカカフォールズ州立公園に近い島の北東部、ホノカア(Honokaa)のポハケア・マウカ・ロード(Pohakea Mauka Road)。観光客にはあまり縁のない道路だが、車での移動を常としているマウカ・パアウイロ(Mauka Paauilo)地区の数十世帯の人々が大変な不自由を強いられている。
道路の下には電線・ガス管などを通すパイプが通っており、それまで続いた豪雨の影響で軟弱な地盤がそれに耐え切れずに沈下を起こしたとみられている。ぽっかりとあいた大きな穴には、ヴェルマ・デルズさんという女性が運転するピックアップトラックがすっぽりと飲み込まれており、「CD(Civil Defense=民間防衛隊)」が出動して救助作業にあたった。かなり深い穴にもかかわらず、車が助手席側から落下したためにヴェルマさんは肋骨を怪我しただけで済んだそうだ。
ハワイ諸島の中でもっとも南西に位置し、桁違いに大きいことから「ビッグ・アイランド」の異名を取るハワイ島。世界有数の活火山であるキラウエア火山、標高4,205mのマウナ・ケア山はもちろん有名だが、熱帯雨林と冠雪の山が同居するこの島は大自然の宝庫として人々を惹きつけてやまない。
※ 画像はbigislandnow.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)