米国発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【米国発!Breaking News】今日は「父の日」。各界で活躍するセレブが語った「父親から教わった大事なこと」。

本日16日は「父の日」である。各界の頂点に立つトップセレブたちは、自分たちの活躍を称えられる度に「父親のあの一言に支えられて今の自分がある」などと言うものであるが、一体どのような言葉が子供にひらめきを与え、才能を伸ばす手助けをしたというのであろうか。

6月16日は「父の日」。アメリカでもこの週末は実家で父親と一緒に過ごす、一緒に食事や旅行に出かける、あるいは自宅に招くといった人々が多い。それもひとえに、「今の自分があるのは親の深い愛情と支えがあったから」という感謝の念があるから。特にその道で成功し、トップに立っている人こそ、そうした言葉を口にするものである。親のどのような言葉、そして生活習慣がわが子の精神力を鍛えていったのであろう。興味深い彼らの発言をいくつかご紹介してみたい。

■タイ・ペニントン(家の改築番組で有名な米TVタレント・大工=48)
「父は僕に“頭に思い描いたものはすべて実現可能だよ。でも最初の挑戦でうまく行くと思うな。二度と同じ失敗をしないと心がけていれば、いつか必ずうまく行く”と教えてくれた。」

■マイケル・バスティアン(GANTブランドで知られる男性服のデザイナー=47)
「父からは“本物のジェントルマンには人に不愉快さや無礼さを感じさせない気配りがある。自分がされたくないことは他人にもしない、自分がこうされたいと思うことを他人にもしてあげる、その心がけが大事なんだ”と言われたね。」

■ボビー・デカイザー(超有名アウトドアファニチャー・ブランド“DEDON”の創設者=48)
「13歳の時、どうしてもと頼み込んでやっとの思いで父のポテト農場の土地を少し分けてもらったんだ。草を植えてサッカーゴールを置いてみたね。でも中途半端なことが嫌いな父にそこを再び没収されてしまう気がして、僕は1日8時間も練習すると約束してしまった。その甲斐あって、ドイツで翌年行われた“ペプシカップ”で僕はベスト・ゴールキーパー賞に選ばれた。16歳でセミプロになれたし、18歳でプロ入り(“バイエルン・ミュンヘン”にキーパーとして)を果たしたんだよ。父には感謝している。まさに継続は力なりってことだね。」

■ジュリー・チェン(主にCBSで活躍するTVパーソナリティ=43)
「バーベキューの前に30分以上かかって炭の火をおこす、あの役をいつもやらせられたわ。単純な作業だけれど、私にとってあれは一番の人生のレッスンだったかもしれない。辛抱強くじっと炭を見守るだけだもの。」

■マイク・ロウ(Discoveryチャンネルの人気番組で有名なナレーター=51)
「何でも自分でやってこそ意義があるという考えの持ち主だった。Ford社の創設者ヘンリー・フォードの名言をよく口にしていたよ。“薪は自分で割ってごらん。体が温まる思いを2回体験できるよ”ってね。」

■ビル・ナイ(子供向け科学番組が有名な教育家=57)
「父はある時2本のロープの結び方を教えてくれた。ほんの一か所の重なりが逆になるだけで、グラニー・ノット(縦結び)よりスクエア・ノット (横結び)の方が固く結べると知ったんだ。この経験は以後の私に大きな影響を与えたね。」

■マイク・タイソン(元プロボクサー=46)
「父からは、“常に自分らしさを大切にして独特なキャラクターを築いていけ。さらに、それによって善良な人間になれるようであれ”と言われたよ。」

■ゲイブ・トンプソン(NYに高級イタリアンレストランを展開する有名シェフ)
「ステップファーザーは僕に仕事への熱意こそが大事だと教えてくれた。清掃をする者も法律家も皆同じ。一生懸命働いて自分の持ち分をきちんと果たしている人間は、その仕事を誇りにしていいとね。僕は幼い頃、7月の猛暑の盛りに庭の木を剪定したり、穴を掘って植え替えるなんて作業を手伝わせられた。彼がそういうことを厭わない人間に僕を育ててくれたおかげで、今の自分があると思っている。」

以上、いかがであろうか。何かを極め頂点に上り詰めた非常にプロフェッショナルなこの人たち。諦めない不屈の精神、その道における努力の姿勢はもちろんだが、彼らはそれより幼い頃に強い忍耐力を身につけていたことが感じられる。頑固で保守的で、古い正義感が前面に出ることも多い強い父親。しかし意外にも、子供の好奇心や探究心にはその後ろ盾となってくれるものである。優しく守ってくれた母親に感謝する5月、そして6月は厳しくも正しく導いてくれた父親に感謝する月と言えるのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)