ミュンヘンで今月1日、46歳の男が元恋人女性の自宅前でストーカーまがいの大騒ぎを起こし、焼身自殺を試みるという事件が発生した。全身にひどい火傷を負ったこの男は現在治療を受けているが、予断を許さない状況にあるという。

『tz-online』によると今月1日、市内に住む女性が「元恋人の男が家の前で大騒ぎを起こし迷惑している」と通報した。警察はオリンピック公園付近の女性宅前にいた住所不定、ブルガリアおよびトルコ系のこの男に対し、女性への接近禁止を命じた。

男はそれに従うそぶりを見せ一旦その場から離れたものの、警察官が立ち去ってから約1時間後に近所で購入したガソリンの入った容器を手に再び女性の家の前に現れ、さらにそのガソリンを全身に浴びるという行為に及んだ。

この男の異様な様子は近隣住民の知るところとなり、警察そして消防署に通報された。男はパトカーと消防車がやって来たことに気づくと身体にかかったガソリンに着火、火は瞬く間に全身に燃え移った。

消防隊員によって引火した衣服を剥がされた男はすぐに病院に搬送され、現在も治療を受けている。だが男は全身の30パーセントを火傷しており、予断を許さない状況にあるという。また消防隊員2名も消火作業の際に軽い火傷を負ったが、それ以外の負傷者や建物などへの引火は報じられていない。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）