ロシア正教の暦によって1月7日がクリスマスとなるロシアでは、年末からこの日を挟んだ約10日間が公式休暇となる。だがこの期間は一日中酒を飲む人が増加するため、飲酒によるトラブルが頻発する時期でもある。今年もそれは例外ではなく、いくつかの事件が報告されている。

東シベリア南部の都市チタでは3日、4人の子供達を外に放置したまま酒を飲み続けていた両親が逮捕されている。この放置が原因で子供達のうち4歳と5歳の息子は凍死し、また1歳と3歳の娘は足に凍傷を負い病院に搬送された。

『oe24.at』は、以前からこの両親は飲酒絡みのトラブルを引き起こすことで有名であり、警察でも要注意人物とされていたと報じている。だが、こうした事件が発生してしまったのは、彼らに対し何も対処しようとしなかった警察にも責任があるとの非難が集中した。

また5日には、ウラル地方の都市ペルミで2人の女性を殺害し、その遺体をカーペットで包み道路脇に遺棄した29歳の男が逮捕された。『RIA Novosti』によると男は犯行当時被害者達と酒を飲んでおり、酩酊による喧嘩が殺人の引き金となったことがその後の調査で明らかとなっている。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）